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「英語が話せる司会者」と「ネイティブバイリンガルMC」の違いとは?

  • Writer: Allie Sakakibara
    Allie Sakakibara
  • 6 days ago
  • 3 min read

はじめに


ここ数年で、「英語対応ができるMC」の需要は急速に増えました。国際結婚、インバウンド向けのイベント、外資系企業のカンファレンスなど、日英両対応の司会者を探している方も多いのではないでしょうか。


私自身、アメリカ出身で大学進学を機に来日し、日本の大学を卒業後は東京で20年以上にわたり社会人として働いてきました。TOEICは満点(990点)、2014年からは会社員としてのキャリアと並行してバイリンガルMCとして活動を続けています。


そんな立場から、現場で感じる「英語が話せる司会者」と「ネイティブバイリンガルMC」の違いについて、少しお話しできればと思います。


1. 一番の違いは「対応力」

英語が話せる優秀なMCはたくさんいらっしゃいます。アナウンサー出身で発音も綺麗、英語力も高く、安心感のある司会をしてくださる方も多いです。


一方で、ネイティブバイリンガルMCとは、日本語と英語、両方の「言語」だけでなく、「文化」や「MCスタイルの違い」を理解している存在です。


たとえば:

  • 日本語はしっとりと丁寧に

  • 英語はカジュアルで明るく

  • 英語のジョークを入れて場を和ませたり

  • 海外ゲストに配慮したフレージングやリアクション


など、場に応じて“言葉の温度”を変えることが求められます。


実際に「英語はカジュアルで盛り上げてほしいけど、日本語はしっかりした感じで進行してほしい」などのご要望も多くいただきます。両言語を“ネイティブの耳”で使い分けることができるのが、バイリンガルMCの強みです。


2. 台本の英訳では伝わらないこともある

最近では、AIを使って英語の台本を作成されるケースも増えてきました。ChatGPTなどを使えば、高品質な直訳が短時間で手に入るのは本当に素晴らしいことだと思います。


ただ、「伝わる言葉かどうか」は別問題です。


たとえば、よくある影アナウンスで:


「本イベントの撮影についてですが、スマートフォンでの撮影は許可しておりますが、フラッシュでの撮影はご遠慮ください…」


これをそのまま英訳すると長くなり、観客の集中力が切れたり、逆に「何か注意された?」と不安にさせてしまうことも。


英語でのアナウンスでは、


“You’re welcome to film with your phone, but please turn off your flash. Thanks for your understanding!”


と、短く・明るく・伝わる英語に変えることで、スムーズな案内ができます。


このように、言語的に正しいだけではなく、観客との温度感を合わせた伝え方ができるのも、ネイティブMCの重要な役割です。



3. どんなイベントで「ネイティブMC」が求められるのか

英語ネイティブのゲストが多い国際イベント


外資系企業のカンファレンスでエグゼクティブを迎える場合(私自身も15年以上、外資系企業での勤務経験があります)


フォーマルさよりも、自然なコミュニケーションや盛り上げ役が必要な場面


台本通りではなく、当日の雰囲気に合わせた“アドリブ対応”が求められるイベント


逆に、台本が完全に固定されていて、時間通りに読み上げることが求められるイベントであれば、アナウンサー出身の司会者さんやAIナレーションの方が適していることもあります。



おわりに

この記事を書いたのは、「どちらが良い・悪い」という比較のためではありません。


バイリンガルMCを探している方にとって、そのイベントに本当に必要なのは“どんな司会者か”を考えるヒントになれば嬉しいと思っています。


ネイティブレベルのバイリンガルとして、そして企業・ブライダル・国際イベントの現場経験を重ねてきた立場から、言葉だけでなく“空気ごと”伝えるMCをこれからも届けていきたいと思っています。


📩 ネイティブMCをお探しの方へ


バイリンガル対応はもちろん、日英両言語で自然な進行・盛り上げをお届けします。


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国際結婚式を担当した時の一枚📸


 
 
 

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